Harmony入会のきっかけ編(家族との別れ6)
前回からの続き
ロシアへの飛行機のチケットが採れたのは3月、ほぼ一年が経過していました。
この先どうなるのだろうという不安感、子供に会える期待感で胸一杯でした。
そして、スーツケースには、子供たちへのおもちゃで一杯、ポケットには結婚指輪、これらを持って私は成田空港を後にしました。
モスクワまで11時間、モスクワの空港で一泊、飛行機を乗り継ぎ、モスクワから一時間半、片道だけで2日近くかかります。
状況からしてとても眠れる気分ではありません、少しだけ心が安らんだの事は、モスクワまでの飛行機の中での、隣の席に若い白人女性が座り、ほんのわずかですが、話を聞いてもらえました、かなり大柄な女性「身長185cmは超えているかな」でしたが、大らかな方で、私のつたない英語でも聞いてもらえました。
どこの国の人だったかもう忘れましたが、「日本旅行を終えてヨーロッパ旅行に行く、フランスのディズニーランドも訪れる」このような、会話が有りました。
私の状況(地震の事、家族の事)を伝えると、「大丈夫きっとあなたの家族は帰ってくる」と、 全く何気ない言葉ですが、このような状況の時は、かなり心が救われる気分になりました。
そして、モスクワに到着し、モスクワの空港内のホテルで一泊、ロシア語は分かりませんが、とりあえずテレビをつけると、懐かしい「ディズニーチャンネル」が放送されていました。
この番組は日本では有料放送で、妻と子供が良く見ていた番組です。
ロシアへ家族が行ってからも、しばらくこの番組を録画して、DVDを子供の為に送っていたほど好きな番組です。
言葉は分かりませんが、この番組を見ながら「明日はいよいよ家族に会える。」「しかしこの先どうなるのだろう」期待と不安で胸が一杯です。
ほとんど眠れぬまま朝を迎えました。
次回へ続く。