Harmony入会のきっかけ編(家族との別れ28)
前回からの続き
家族と家に帰り、まだ日が高いが家の中で遊ぶ、スーツケース一杯のおもちゃは買ってきて正解であった。 そして、ノートパソコンと子供向けのDVDを20本位、家の中でもまだまだ遊べる、ベランダに出て下の娘とシャボン玉を作る。しばらく遊び、何んの用事でかは忘れたが、私が部屋に入り、またベランダに出ると、下の娘が困ったようすで、何かを私に伝えようとして、指を指す、その先に目をやると、私のサンダルが何故か濡れている、そして、娘が持っているシャボン液の入った容器を私に見せる、するとシャボン液が妙に少ない、直ぐに分かった、娘はシャボン液を私のサンダルにこぼしてしまったようだ、私は思わず大笑いをする、すると娘もニッコリと笑う。
子供はよくこれをやる、何か液体を持たせると必ずと言っていいほど、それをこぼす、日本に居る時も何度かカーペットにジュースをこぼされたのを思い出した、「娘の困ったようすは、私に怒られるとでも思ったのかな」しかし、私はシャボン液が私のサンダルにかかった事など、どうでもよかった、この懐かしい感覚が嬉しくて、子供らしい表情が可愛らしくて、全く怒る気などしなかった、久しぶりの家族らしい感覚が少しよみがえってきた。 このようなハプニングのほうが、より家族を身近に感じる。
サンダルを洗い、再びシャボン玉を作る、すると上の娘もベランダに出てきた、この子はまだ、日本語をしゃべらず何処かよそよそしい、でも私が下の子とばかり遊ぶのが気にかかるのか、私は二人ともたくさん遊んで思い出をたくさん残したいのに、しかしこの子の性格は知っている、無理に遊ぼうとせずに時間をかける方が良い、「やっとこの子も打ち解けてきたのかな、日本に居る時は、この子を自転車に乗せて、二人で公園に行ったのに、まだ小さい時だったな、でも上の子はやっぱりママのほうが好きだったな」。
時間を無駄にせず、子供との思い出をたくさん作ろう。
次回へ続く。